障害者割引料金のチケットと、オンライン化の歴史~購入できる場所もご紹介~

障害者割引の歴史や課題、オンライン化についてお伝えします!
手帳を持っている人も持っていない人も、事業者の方もぜひご一読ください♪

障害者手帳、障害者割引の歴史


日本の本格的な障害者施策は、戦後から始まりました。
当時、主な対象となったのは傷痍軍人※。

※傷痍軍人(しょういぐんじん)…戦争や公務によって負傷した軍人のこと。

そこから、1949年に身体障害者福祉法、1950年に精神衛生法(のちの精神保健福祉法)、1960年に精神薄弱者福祉法(のちの知的障害者福祉法)などが制定されました。

他の施策について詳しく知りたい方はこちら
 「障害者施策の主な歩み」(内閣府)
日本の障害者施策の経緯(文部科学省)
 

そして、身体障害者福祉法の制定と同時期に国有鉄道運賃法が改正され、傷痍軍人だけでなく、一般の障害者も対象とした割引が始まりました。
公共交通における障害者・高齢者運賃割引制度―日英の取組―(高峯 康世)

障害者手帳

障害者割引の課題


障害者割引を適用するには本人確認が必要ですが、最近はオンラインでの買い物や予約が普及しています。
また、コロナ禍になり、博物館や水族館、美術館などあらゆる施設で「事前予約」「事前購入」がメジャーとなってきました。

しかし、障害者割引料金で購入したい場合は、数少ない当日券を購入するために早く移動するか、割引を諦めて事前に購入するかしかありませんでした。

このような課題に対応するため、2021年12月24日に閣議決定された「デジタル社会の実現に向けた重点計画」において、

障害者の負担軽減や均等な機会の提供のため、オンラインによる施設等の障害者割引入場券の予約・購入等への対応について、民間事業者等に対して要請を行う

との記載が盛り込まれました。

重点計画の要点をまとめた、デジタル庁のホームページはこちら

障害者割引のオンライン購入に関する資料はこちら
 別冊「デジタル社会の実現に向けた基本的な施策に係る施策集」の
 [No.1-5] 障害者の本人確認等の簡素化 に記載(別冊p.3)

施策名や内容、課題等の一覧はこちら

オンラインで購入できるように


上記の決定を受け、ミライロは2021年7月から、
デジタル障害者手帳「ミライロID」にてオンラインチケットを提供しています。

障害者手帳をお持ちの方は
・オンラインで障害者割引適用のチケットを購入できる
・当日、窓口に並ばなくて良い
・入り口でアプリを提示するだけで簡単に入場できる

今まではオンラインで障害者割引チケットが買えない。これからはミライロIDで障害者割引チケットが買える。
今までは当日窓口に並んで障害者 手帳を見せる必要があった。これからは入り口でミライロIDを見せるだけ。

確認する事業者は
・手帳の現物確認が不要となる
・24時間販売ができるため、人件費の削減につながる

上記をイラストにしたもの

などなど、双方にうれしいサービスです。

ミライロIDとは?
ミライロチケットの使い方を知りたい方はこちら

障害者割引チケットをオンラインで購入できる事業者


2022年3月現在、下記の事業者がミライロチケットを提供しています。
・ガンバ大阪(大阪府)
・栃木SC(栃木県)
・ツエーゲン金沢(石川県)
・FC琉球(沖縄県)
・Warai Mirai Fes 2022(大阪府)
・マリンワールド海の中道(福岡県)
・大原美術館(岡山県)

どのようにチケットを購入すればよいのでしょうか?
購入方法は、とても簡単です。

次回「オンラインで購入した障害者割引チケットを使ってみた」にて、
ガンバ大阪のチケットを購入し、試合観戦に行ってきます!

もちろん感染対策はバッチリしていきます!

お楽しみに~